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2014年11月12日(水)〜牡蠣〜
 

カキは、冬の味覚として栄養価も高く、古くから一般に親しまれている食品です。
「海の完全食品」「海のミルク」と言われるカキには、たっぷり含まれたグリコーゲンやコハク酸、それに甘みのあるアミノ酸の一種のグリシンが豊富に含まれています。栄養成分は、生ガキ100gに1日に必要なタンパク質の3分の2、カルシウムは3分の1,鉄分は4倍も含まれています。他にもビタミンB1、B2、B3、Cなど現代人に必要な栄養素を含んでいるアルカリ性食品です。豊富な栄養素のおかげで、眼性疲労や精力回復、貧血、肝炎、糖尿病、婦人病、高血圧、アレルギー、神経痛などにも効果があると言われています。シーザー、ナポレオンなど歴史上の人物だけでなく、日本でも、江戸時代の食物書「本朝食鑑」にも薬効が記されているほど古くから健康食品として親しまれてきました。
また、海中のプランクトンを食べて成長する帆立貝の貝柱は、その7〜8割がタンパク質。おいしさの秘密は旨み成分のコハク酸、グルタミン酸、イノシン酸が多く含まれていることにあります。カルシウムやビタミンも豊富で、腎臓の働きを助け、血をきれいにし、食欲増進の効用があると言われています。

また、カキ殻には秘められた不思議な力があります。
カキ殻の多くは家畜のエサになっています。しかし、カキ殻を使って水をきれいにすることも出来るんです。
カキ殻を顕微鏡で見てみると細かい部屋に仕切られていることが分かります。カキ殻は微生物が生息するのにとても適した構造をしていて実はこの微生物が水の中の有機物を分解してくれるんです。また、カキ殻の成分はアルカリ性。 一方汚れた水は酸性。カキ殻が水にとけ出すと酸性の水を中性に近い状態にかえるんです。微生物は中性の状態で最も活発に活動します。

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