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2014年11月26日(水)〜さつまいも〜
 

さつまいもは熱帯・亜熱帯地域では常時栽培可能な多年生作物です。低温に弱く、温帯地域では越冬が困難なため、一年生作物のように春に蔓をさし、秋に収穫します。
 中央アメリカが起源とする一方で、有史以前にパプア・ニューギニアなどのオセアニアの島々に渡来したとの説があります。
 日本へは1597年年(慶長2年)に長真氏旨屋が中国から宮古島に持ち帰ったのが最初とされ、後に長崎や薩摩などに伝わった。サツマイモの名は青木昆陽が薩摩経由で日本各地に伝播したことである。
 一般にサツマイモを食べると太るということを耳にしますが、実際は小麦粉やお米よりもカロリーが低く、同等にカロリーを摂取しようとすると、ほぼ3倍量を食べないといけません。しかもこの中に含まれているでんぷんには比較的消化されやすいαグルコシド結合(直鎖上ブドウ糖結合)のαでんぷんの他、人間の消化酵素では分解できないβグルコシド結合(分岐鎖上)のβでんぷんを含みます。これは全体の10〜20%含まれているので食物繊維的な効果を持ちます。ほうれん草と同じ量の食物繊維を持つのでこれと合わさって、大腸や小腸の活動を刺激し、便秘防止、大腸ガン予防、コレステロールの低下作用をもたらす点で注目されています。
 またビタミンCはみかんなみの100g中30mg含まれており、しかもその6割は加熱しても壊れずに残ります。そして高血圧、体の酸性化に効果のあるカリウムは非常に多く含まれています。
食べて太るということはほとんどないので、いろいろ調理して1日1本ぐらい食べても特に問題はなく、逆に体をクリーンアップさせましょう。

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